サンビスカス沖縄/サッカー教室/幼児体育指導/保育園巡回指導/サッカースクール
大城 充幹(サッカー協会公認B級コーチ)
いよいよ3月も残り少なってきました。沖縄も暖かくなってきました。
子どもたちは春休みシーズン。普段は子どもたちのいない時間帯に子どもたちが外を歩いているので、いつもよりも気をつけて車を運転しないといけないですね。
強豪チームを見て思ったこと
さて、僕が高校生のサッカー部の遠征でのことです。遠征先は、鹿児島県にある種子島というところで、九州の強豪校3〜4チームとの合同合宿でした。
そのときの練習試合のことです。試合がはじまってまもなくすると、相手チームのメンバーの2人がベンチに下げられました。そして、ベンチに戻るや否いや、「パーン」という音がグランドに響きました。交代させられた選手が、監督、コーチらしきに人に、思いっきり顔にビンタをくらっていました。
どうやら、試合でのプレーの出来が悪かったようです。さらに、この日の試合が終わる間、ずっとコートの外で延々と走らされていました。
僕はそのとき、「日本一を目指しているチームは、とても厳しい環境のなかで、それでもサッカーを辞めずに続けている。だから強いチームになることができている」、そう思った事を覚えています。
でも、いま思い返すと、それはただの体罰でした。でもあの頃、僕らは高校生。その行為をみても、強くなるために仕方のないことなんだと、それが強豪校になるために必要なものなんだぁ。と考えることしかできなかったと思います。
子供の頃の経験が、のちの考え方に繋がる危険性。
このように部活などで、罵倒され、ビンタされ、蹴飛ばされて練習してきた人達は、「自分もこうやって育ってきたし、子どもというものは、ガツンとやらないとダメなんだ!これは愛の鞭なんだ!殴られて正しく育つんだ!」なんて事を考える大人になってしまう可能性が高いと思います。
自分の子どもが、そんな大人になるなんて怖いですよね・・・?
そして、そういった大人は子どもにたちに、礼儀・感謝・整理整頓などといったサッカーが上手くなることだけではなく、自分の普段の生活で大切なこともより厳しく指導している傾向もあるように思います。
その部分に関してはとても良いことだと思うのですが、子どもたちに対してそういう指導をしている大人は、それにともなった行動をしているでしょうか?
子ども達に話をしていることと大人が行っていることにギャップがあることはないでしょうか?
そんなギャップのある大人のことを、子ども達は尊敬し、真剣に受け止めてくれるでしょうか?
僕は、その点に関して違和感を感じることが多くあります。
スポーツマンシップってなんでしょう、そんなことを思ってしまいます。あらゆる場面で正々堂々と・・・と宣言をしていますが、やっていることは、まるで違っている気がします。
その原因は、指導する人の「常識」なのだと思います。
そうならないためにも、いま一度、僕がみてきたもの、教えられてきたことの常識を振り返り、新しい時代のことを真剣に学び続けられる人になれたらと思います。