サンビスカス沖縄/サッカー教室/幼児体育指導/保育園巡回指導/サッカースクール
大城 充幹(サッカー協会公認B級コーチ)
ステップが苦手。。。
先日のスクールで、ステップの練習を始めようと、子どもたちに2列になるように伝えると、突然、その場から離れた子がいました。
その子は、シューズを脱ぎ、ソックスを脱ぎ、足の調子を確かめるような仕草をしながら。
みんなのステップの練習を、ちらりチラリと様子をうかがいながら。
これまた僕の様子をちらりチラリとうかがいながら。
「まだ足の調子を確認しているから、ここから動くことができないだ」
と言わんとしているかのようでした。
ただただ時間が過ぎることを願っているかのようでした。
くつ下をはいて、くつをはいて、その場から立ち上がろうとしないのはどうしてなのか?
実はその子は、少し複雑なステップの練習に、前々から苦戦していたんです。
もしかしたら、その子の心の中で・・・。
早くステップの練習終わらないかな。
ステップが複雑すぎて難しくてできないよ。
みんなができているのに。僕はできないから嫌だな。
できないところ、みんなに見られたくないし。
できないところ、みんなに見せるの恥ずかしいし。
そんなことを心の中で思っていたのかもしれません。
どう向き合うのか?
何か目の前に、できないことが現れたら、それに対してどう向き合うのか?
人それぞれ、違いが表れるものです。
・とにかくやってみようと思う子。
・だれかの動きを観察してからやってみようと思う子。
・とにかく、コーチのみよう見真似でやってみよう思う子。
・難しくてできないと、すぐにあきらめてしまう子。
まず試すのか?一度間を開けるのか?その場から離れるのか?
そのときとる行動は、その時々の心のあり方で、全然違うものになると思います。
例えば、学校で友達と喧嘩したり、先生に怒られて嫌なことがあったのかもしれません。
スクールに来る前に親に叱られてたかもしれません。
ご飯を食べていなくて、お腹が空いてやる気がでないかもしれません。
そのな心の状態が不安定なときは、考えることもマイナス思考になりがちになってしまいすよね。
それでも僕は、その場から離れたその子の様子に気づいていたので、
「ステップの練習終わり!」とみんなに伝えました。
そして列から離れたその子が、次の練習に変わると思い、安心して戻ってきたところ、
「ステップの練習は終わったけど、復習としてもう一度やってみよう。」
「もう一回2列に並んでやってみよう」
とみんなに声をかけました。
すると、またその子が列から離れていこうとしました。
次は「しっかり並ぶんだよ」と声をかけると、しぶしぶ列に並びました。
でも、その子の順番がきたときに、泣き出してしまいました。
どうしたの?と聞くと、ステップが難しいと一言・・・
「そっかぁ、じゃぁ、ステップの動きが分かりやすいように、足を動かす順番がわかるようにマーカー(目印)を置いてやってみようよ!」
と声をかけました。
すると、はじめはスムーズな足の運びではないものの、動きを確かめながら繰り返し練習を続けていくと、気がついたら、あっという間にできるようになっていきました。
できないこともできるようになる!
できないことも、練習するとできるようになる。
その過程を経験することで、何か目の前に、できないことが現れたり、自分の思い通りにことが運ばないとき、それに対してどう向き合うのか?
できるから楽しい、だからやる。
できないから面白くない、だからやらない。
というものではなく、できないことができるようになる過程を、前向きにとらえることのできるような心に育つことで、どんなときでも、自分の心をコントロールできるようになることに繋がるような気がします。
だからこそ、子どもたちがそういった苦手なものや壁から逃げそうになったりした時に、僕たち大人がそのサポートをすることが大切だと思います。
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