サンビスカス沖縄/サッカー教室/サッカースクール/
大城 充幹(B級コーチ)
前回は、ボールを持っていない時の動き【オフザボール】についてお話いたしましたが、読んで頂けたでしょうか?
その時の記事はこちら♪
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オフザボールとは簡単に説明すると、「ボールを持っていないときの動き」のことで、ボールを持っていないときに、どの場所にいたらいいのか、いつ動き出すのかが重要となってきます。
今回は、そのオフザボールの時に大事なことやどう動いたら良いのかについてお話したいと思います。
正しいオフザボールの動きをするには?その判断を正しくするためには?
前回、オフザボールのときのプレーの質について攻撃時を例に
- 相手のマークを外すための予備動作を行っているか
- 自分の有利な状態でボールを受けれるように動いているか
- 味方のためにスペースを作ってあげる動きをしているのか
をあげました。
しかし、必ずしも「動く」ことだけが良いということではありません。
動かないほうが有利な状況でボールをもらうことができるのであれば、止まってもらうということも正しい選択肢の一つです。
では、オフザボールの時の質を高めるためにはどうしたら良いのでしょうか?
正しい判断をするために大事な3つのこと
オフザボールの時に正しい判断を行うためには、
- 見る・・・周りの状況がどうなっているのか確認する
- 判断する・・・判断するための情報を集めて次のプレーを決める
- 実行する・・・決めたプレーを実行する
の3つが重要になってきます。
この一連の流れを常にやり続けることが、正しいオフザボールをするための基本となります。
そのため、普段の1対1のパス練習の際も、パスを受ける前に周りを見るようにしたり、敵が来ることを想定して、敵をはずす動きをいれながら行うなど工夫が必要です。
プルアウェイとプッシュアウェイ
ボールを受けるためのオフザボールの動き、(相手のマークを外すための予備動作)を高めるための方法として2つご紹介したいと思います。
基本的にディフンスはマークしている人とボールが同時にみえる位置にポジションを取ることを意識しています。
このディフンスの意識を逆手に取る動きがプルアウェイとプッシュアウェイです。
【プルアウェイとは】
相手の背後のスペースを狙ってパスを受ける動きのことをさします。
<動き方>
- 相手の背後のスペースを空けるために、マークをしている相手の近くに寄っていき、中でもらうフリをしたり、足元でボールを受けるフリをしてボールに近づきます。
- 相手がパスを受けさせないようにと自分について来るので、元々相手がいたスペースが空きます。
- スペースが空いたら、素早く相手から離れて(キュッとターンをして)マークを外し、相手の背後のスペースでボールを受けます。
これがプルアウェイの動きです!
【プッシュアウェイとは】
プッシュアウェイとはプルアウェイの反対の動きで、相手の背後を狙うフリをして足元でボールを受けたりするプレーです。ポストプレーを行う時やくさびを受ける時などに使います。
<方法>
- 足元でボールを受けるために、相手の背後を狙うフリをします。
- 相手が背後を取られないようについてくるため、相手の前のスペースが空きます。
- 前のスペースが空いたら、素早く相手から離れ(キュッとターンをして)、空いた前のスペースでボールを受けます。
この2つの共通点は、
自分がボールを受けたい場所のスペースをあける為に、逆の動きをして相手を動かす
ということです!
自然とこの動きができるようになると、相手と駆け引きをするおもしろさの発見にもなり、またボールをたくさん受けるようになることができサッカーがさらに楽しくなります!
また、オフザボールの上手な選手としてサンフレッチェ広島の佐藤寿人選手やベルギー代表のルカク選手、ブラジル代表のジェズス選手などがいます。
その他にも上手な選手はたくさんいますが、これらの選手のプレーを見てみるのも良いと思います!
ぜひ、プレーのイメージを得て、練習から意識してほしいと思います!