サンビスカス沖縄/サッカー教室/幼児体育指導/保育園巡回指導/サッカースクール
大城 充幹(サッカー協会公認B級コーチ)
運動あそびで、年中さんに「名前の数と、ブロックの数一緒ゲーム」に挑戦してもらいました。
例えば僕が「ライオン」と言ったら文字数にすると4文字なので、4個集まったブロックに移動する。
「ワニ」と言ったら文字数にすると2文字なので、2個集まったブロックに移動する。
つまり、その動物の名前の文字数と、ブロックの数を一致させるというゲームです。
いつものみんなが大好きな、しっぽ取りゲームや、ボールよけゲームや、鬼ごっことは少し違う運動あそび。
それでも真剣な表情で、、、
- 名前の数を指を一つずつ折りながら数えたり。
- 並んだブロックに丁寧に人差し指を向けながら名前の数と、ブロックの数を確認したり。
- お友達の移動する後ろを追いかけたり。
名前とブロックを一致させるために、それぞれのやり方で挑戦していました。
その真剣な表情から、子どもたちの正解の面白さにも出会い、それと同時に子どもたちと関わり合うなかで、大事な気づきもありました。
その気づきとは、名前の数とブロックの数が一致しなかったときの子どもたちの考えていたことです。
名前の数とブロックの数が一致していない子に
「どうして、ここにいるの?」
と聞いてみると、こんな答えが返ってきました。
- キリンの形に見えるから(キリンは3文字なのに5個のブロックにいた)
- 黄色だから(キリンは3文字なのに2個のブロックにいた)
- アフリカゾだから(アフリカゾウは6文字なのに5個のブロックにいた)
どういう事なのか・・・?
①のキリンの形に見えるからと答えた子は、5個並んだブロックの形がキリンに見えたそうで。
なるほど。なるほど。
②の黄色だからと答えた子は、キリンは黄色(漢字で2文字)だから、2個並んだ黄色いブロックに並んだそうで。
なるほど。なるほど。
③のアフリカゾだからと答えた子は、その理由が「ア・フ・リ・カ・ゾ」で5文字だからと。
おしい。ウが抜けている。
そんな答えでした。
確かにその答えを聞くと、正解と言えば正解とも言えなくもない・・・。
気づいたことは、この間違いの例は、子どもたち本人にとっては決して間違いではないということです。
ということは、たとえば僕が、そこに移動した理由を聞く前に。
キリンは3文字だから3個のブロックのところでしょ!
アフリカゾウは6文字だから6個のブロックのところでしょ!
なんて言ったところで、子どもたちはきっと理解できないし、納得しないと思います。
「だって、アフリカゾは5文字なのに」と。
すぐに間違いを指摘するのではなく、なぜそう考えたのか?
その考えていた事に対して
「アフリカゾウのウが抜けているね」
と伝えてあげるだけで、子どもの納得度が変わってくると思います。
耳から入ってきた言葉がゾに聞こえたかもしれません。
目から見たものに反応してしまっただけかもしれません。
本人がどう思ってその行動をしたかを確認することは、とても大事なことなんだなあと改めて思いました。
大人でもありますもんね。
こんなことが・・・。
この考え方は、より良い人間関係を気づく上で、大事にしたい考え方の一つです。