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大城 充幹(サッカー協会公認B級コーチ)
先日、子どもたちの「発育発達には個人差がある」というお話をさせて頂きました。
<その時の記事はこちら>
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そこで、本日は、各年代の特徴についてお話していきたいと思います。
「そんなもんだ!」と思ってみる
小学1〜2生のサッカーを始めたばかりの子どもたちのミニゲームを見ていると、ボールに向かって全員が走って集まってしまう光景をよくみると思います。それを見ている保護者の中には、「もっと広がればいいのに」とイライラすることもあると思います。
実はこれも、その年代の特徴の1つと言われています。
そんなときは、「そんなもんだ!」と考え、見方を変えるとおもしろい発見があるかもしれません。
例えば、ごちゃごちゃしている状況のどこにいるのか?を見てみましょう。
ボールの近くにいるのか?追いかけているけどボールから遠いところにいるのか?
ボールの近くにいつもいる子は、周りの子とぶつかる恐怖心よりも、とにかくボールを触りたいという気持ちが強い現れでもあり、またその中でも、目の前にあるボールをひたすら蹴っているだけなのか?目の前にいる子をかわそうとしているのか?でも違いがあります。
そして、いつもボールの遠くにいる子は、ボールに触りたいけど、ぶつかって痛い思いをするのは嫌だと思っているのかもしれません。もしくは、広いところでパスが来るのをまっているかもしれません。
このように1つの場面を切り抜いて見ても、一人ひとりどんな考え方をしているのか?その子が今サッカーというものをどのように感じているのか(どの段階か)分かります。それをふまえることで、一人ひとりにあった声かけをすることができます。
このように各年代の特徴を知ることで、これまでとは違う視点で子どもたちをみることができるのではないでしょうか?
年長児・年中児の特徴
年長さんや年中さんの子どもたちの特徴として、ものごとを考えるときに、自分の視点をかえり、相手の立場に立ったりすることがまだうまくできません。
そのため、自分の体を動かしたり、ものごとに触れたりしながら考えるといった特徴があります。
また、1つのことへの集中は難しい傾向にあり、何らかの行動をしようとする心の動きは絶えず変わります。今はこれをしていても、次には別のことをしているようなことは普通のことなのです。
この時期に大切なことは遊びです。
遊びの中で、ボールがどのように転がるか、弾むのかを経験すること、走ること、登ること、バランスを取ること、スイングすること、ぶら下がること、投げること、つかむこと、跳ぶこと、そのほかいろいろな運動が子どもを熱中させ、必要な運動のさらなる発達のための基礎を作ります。
遊びは身体的側面だけでなく知的側面や社会性の発達にとっても大きな影響を与えます。
遊びたいという衝動が制限されると、精神の発達にネガティブに作用します。好奇心によって駆り立てられる自発的な活動を思う存分させてあげることが大切です。
また、遊びの中での仲間同士のトラブルの経験は、社会性の発達にとってきわめて重要な意味をもちます。
小学校1年生・2年生の特徴
小学校1年生・になると学校生活が始まり、生活環境も大きく変化します。
家族や家を中心とした生活から、学校を中心とした新しい環境へ移っていくことが、この年齢の子どもの発達に影響を与えます。
遊びを中心に自由に行動することが許されていた環境から、学校という組織の中で行動がコントロールされる環境の変化は、子どもにとって大きなストレスになっています。
スムーズな学校生活へ移るために保護者や周りの大人がサポートをしてあげることが大切です。
そして、この年代の特徴は、何の疑問もなく知識や能力を身につけるということです。
しかし、まだ大人に依存した仲間関係が中心です。大人の見方を取り入れながら、自分や周りをとらえようとします。
したがって、身近な大人(親、教師そして指導者)は全面的な力を持つことになります。
そのため、この年代の子どもたちを指導しているという責任をしっかりと意識し、子どもたちとの関わりを大事にしていきたいと思います。
次回は、3年生・4年生の特徴、5年生・6年生の特徴を詳しく見ていきたいと思います。
巡回体育指導アミーゴとは?