ブレイクスルー(壁を突破する) 〜続ける先にあるもの〜

サンビスカス沖縄/サッカー教室/幼児体育指導/保育園巡回指導/サッカースクール

大城 充幹(サッカー協会公認B級コーチ)

 

スクール前の自主練習

最近のサッカースクールでのお話です。

スクール開始の時間よりも早く会場に来て、「コーチ!キックの練習したい!」という子がいました。

それから僕は、その子とキックの練習をするようになりました。

練習は、スクールが始まる前のほんの15分ほどの時間。

 

お互いに離れ、僕がボールを転がし、そのボールを止めずに、蹴り返すという練習を繰り返し行いました。

 

その子の蹴り方を観察しながらが、僕なりに、

  • ボールを蹴る前の助走の角度
  • ボールを蹴る瞬間の足の形
  • ボールのどの部分を蹴るのか
  • 足のどの部分に当てるのか

などをアドバイスしながら何度も何度もキックを繰り返しました。

 

すると、1回目の練習では練習前よりも、ボールを蹴れるようになり、2回目の練習でも1回目よりも、ボールを蹴れるようになりました。

 

本人が望んでいる、「高く遠くにボールを飛ばす」というキックにはいたっていませが、練習した分の成果がでていて、頑張って楽しそうに練習に取り組んでいました。

 

成果が見えなくなった

ところが、3回目の練習では、ほとんど2回目のときと変化がなく、練習した分の成果もみえませんでした。

その大きな原因の一つは、ボールを蹴る瞬間に足首を固めることができていないことでした

 

もちろん、ボールを蹴る瞬間に足首を固めて蹴ることがとても大事だと伝えています。

でも、それをできない原因もわかります。

 

それは多くの子どもたちが、

「ボールを高くあげるためには、つま先をボールの下に入れ、そこからつま先を上に「クィッ」と上げるとボールが高く上がる!」

と思っているからです。

そうしてしまうと、足がボールに当たる瞬間に足首が少し動いてしまい、ボールに伝わる力が弱まってしまいます。

 

じつはこの「足首を固めて蹴る!」という感覚をつかむことは難しく、頭で理解したからといって、上手く体がそうように動いてくれるわけではないからです。

なぜなら、本人が足首を固めて蹴っていると思っていても、全然ゆるい場合が多いからです。

 

また、足首の固め具合といっても、どのくらい固めるのか想像が難しいからです。

どうやらここをクリアしないと、何回蹴っても、努力した分の成果がでないようです。

 

4回目の練習でも、蹴っても蹴っても前回とあまり変化がありません。

人によっては、これ以上続けても上手くいく気がしないと、ここであきらめてしまうことも多いと思います。

 

続ける先にあるもの

でも、その子は次のスクールでも、キックの練習をしたいと言ってきました。

すると、5回目の練習で、ようやく足首を固めるという感覚をつかんだようで、あきらかにボールを強く蹴れるようになりました。

本人もあきらかな手応えを感じていました。

 

どうやら、人は努力したこと全てが目に見えて成長していくわけではなさそうです。

でも、努力を続けていると、ふとしたタイミングで急にできるようになったり、「ハッ」とコツをつかみ、その壁を突破することがあるようです。

 

努力を続け、あるポイントで急激に成長するポイントがあり、そのポイントをブレイクスルーポイントというそうです。

 

 

子どもでも大人でも、このようなブレイクスルーポイントを経験することは、「やればできるんだ」という大きな自信になるはずです。

 

今回、その子は「やればできるんだ」という大きな自信を、自分の手でつかみとりました。

 

コツコツ努力を続けていれば、いつかブレイクスルーポイントがやってくる。

 

そう思うと、「これ以上やっても無理」と今まであきらめていた場面でも、あきらめずに前を向いて進むことができるような気がします。

 

 

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