エジソン ~失敗という見方を変えることで~

サンビスカス沖縄/サッカー教室/幼児体育指導/保育園巡回指導/サッカースクール

大城 充幹(サッカー協会公認B級コーチ)

これから出来るようになる子どもたち

保育園の運動遊びでスキップの練習をしている時のことです。

数人づつ交代でスキップの練習を繰り返していると、ある程度スキップができる子と、できていない子がいました。

 

そこで、スキップが上手くできない子どもたちの動きをじっくり確認するために、できる子どもたちを座らせて、できていない子どもたちの動きを見やすいようにしました。

 

すると、「あっ、立っている子は、できない人たちなんだー!ハハハハ!」と子どもたちの声がしました。

 

すると、すかざす先生がその子たちに、

「何がおかしいの?なんでできないことを笑うの?」と問いかけました。

 

さらに続けてこう話しました。

「いま立っている人は、できない人たちではありません。これからできるようになる子たちです」と。

 

その瞬間クラスの空気が変わります。

 

「あなたたちも最初からスキップができたんですか?」

「そうではなかったでしょう」

「何回も練習してできるようになったんでしょう」

「いま立っている人も、みんなと同じように練習をしながら、少しずつこれからできるようになっていくんです」

 

すると、子どもたちのできていない子どもたちを見る目も変わりました。

 

できていない子どもたちも、みられ方が変わったことで、まだ足元の動きが曖昧ではありますが、頭の中で「タタン、タタン」というリズムを強くイメージさせながら、ぎこちないながらも力強いリズムを繰り返しました。

 

子どもたちの変な笑い声も、「あ、なんか少しづつできてる。すごい!」と、感心する声に変わっていきました。

 

失敗の捉え方

エジソンは、1万回も失敗したけど、あきらめずやり続けたことで最後は成功できたというお話があります。

 

そうは言っても、失敗は怖いですよね。

 

失敗したことへの自分を、他人がどう見るのかという恥ずかしさや、失敗した自分はダメな人間だと思うことへの怖さなどがあると思います。

 

失敗すると、多くの人間は心が折れてきます。

 

でもエジソンは、

 

「私は失敗などしていないよ。うまくいかない方法を1万通り発見しただけだ。」

 

というような捉えた方をしていたそうです。

 

「これがうまくいかない」という、確認のためのものであると考えることができるようになれば、やってみたこと全てのことが、成功ということになるということですね。

 

すぐには難しいかもしれませんが、

「捉え方を変えてみる」

「捉え方を伝えてみる」

 

そうすることで、自分の行動や自分ではない誰かの行動が変わるかもしません。

 

できる子どもたちのできていない子を見る目が変わったように。

できていない子どもたちが、自分を見る周りの目を振り切るように。

頭の中で「タタン、タタン」というリズムを強くイメージしたように。

 

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