子どもは小さな大人ではありません 〜特徴は年齢を重ねるごとに変化する〜

サンビスカス沖縄/サッカー教室/幼児体育指導/保育園巡回指導/サッカースクール

大城 充幹(サッカー協会公認B級コーチ)

 

「子どもたちの発育発達」について前回、前々回とシリーズでお送りしています!

前々回は、子どもたちの発育・発達には個人差があること

前回は、幼稚園の年中さんから小学校2年生までの年代の発育・発達の特徴を知る事で子どもたちに対しての見方や声の掛け方が変わる

という事をお話してきました!

 

【前回、前々回の記事はこちらから】

↓ ↓ ↓

  1. 子ども達の発育発達には個人差がある
  2. 特徴を知る事で見方や声のかけ方が変わる

 

そこで今回は、小学校3年生から6年生の特徴についてお話したいと思います!

 

ゴールデンエイジ(一生涯で最も運動能力が向上する時期)へのスタート

小学校3年生から4年生の時期は、経験や知識をもとに考える能力が発達する時期と言われています。

ある物事に対して、これまでの経験や知っていることをもとに「こうすればこうなるかも」「こうしたら良くなるかも」というような本格的な思考の発達が見られる時期です。

 

自分とほかの人が区別できない自己中心性から、これまでの自分の経験に支えられたことや分かっていることから物事を正しくわり出し、結論を出したりする論理的思考ができるようになってきます。

 

あるモノの見た目、外見が変わっても、そのモノの重さや数量は変化しないというような保存概念が確立し、モノを作り上げることや、頭を使って行う活動(知的活動)への欲求(よっきゅう・強くほしがって求めること)も増えます。

 

自分で自分の活動を、いい状態になるように気を配りながらコントロールするなど比較的安定した姿を見ることができ、言葉などの認知能力が発達し、学級や地域仲間集団との活動や大人との付き合いの広がりを見せます。

さらに、待ったり我慢したりといったことができるようになります。

 

ギャングエイジとも呼ばれるこの時期は、同性の仲間から認められることや子ども集団への一員となることを強く求めます。

集団メンバーが同じ趣味・関心を持つ人だけで集まり仲間内に閉じこもったり、それ以外の人を受け入れようとしなかったり、やや閉鎖的で排他的グループをつくったりもします。

 

その中で、仲間の意見に従ったり、仲間から認められることに注意を払ったりといった、社会生活で必要なことを学んでいきます。

 

この年代では、さまざまな運動経験を通してのコーディネーション(運動神経能力)の習得が中心となります。

そして、ゴールデンエイジ(一生涯で最も運動能力が向上する時期)がスタートし始めるこの時期に、その行なっているスポーツが好きでたまらないといった状態を作ってあげることが大切です。

基本的なテクニックは実際にプレーをしながら学びます。

 

また成功体験を与えることによって子どもたちが生涯を通じてスポーツに取り組んでいく準備ができるようにすると良いです。

 

ゴールデンエイジ 〜一生涯で最も運動能力が向上する時期〜

小学校5年生・6年生の特徴として、物事を考えるときに、だれの目から見ても正しいと思われるような客観性の強い論理的思考が強くなり、言語による抽象的で論理的な思考ができるようになります。

 

抽象的とは・・・共通点を抜き出して考えること。例えば「チワワ」を抽象的に表現すると「犬」になります。ブルドッグも柴犬も抽象的に表現すると「犬」です。「犬」を抽象的に表現すると「動物」になります。

 

そして、仲間との集団活動が深まり、仲間内での社会的地位を手に入れたり、集団ルールを自分も守るし、ほかの人も守ることが大切であるといった、社会性の発達が見られます。

 

この年代は、一般的に、「学習のために最高の年代」といわれています。

 

一生に一度だけ訪れる「即座の習得」をそなえた動作習得によって最も有利なこの時期は、「ゴールデンエイジと呼ばれ、世界中のどこの国でも非常に重要視され、スポーツや運動に必要なあらゆるスキル獲得の最適な時期として位置づけられています。

 

しかし、この「即座の習得」はそれ以前の段階でさまざまな運動を経験し神経回路を形成している場合にしか現れません。だからこそ、その前段階となるプレゴールデンエイジ(3才〜8才の時期)も重要となるのです。

 

子供は小さな大人ではない

子どもは小さな大人ではありません。大人とは全く違った心理的、生理的、身体的特徴を持っています。

そしてその特徴が年齢を重ねるごとに変化しているのです。そのため、発達段階に応じた環境を与えてあげることが大切です。

 

子どもたちはスペシャリストではありません。

子どもたちは好奇心が旺盛です。さまざまなことに興味深く、変化にとんだ活動を好みます。サッカーだけでは十分に発達させることができない能力は、積極的にほかのスポーツ活動を利用して高めましょう。

 

子どもの時期に、サッカープレーヤーとしての完成を求める必要ありません。子どもらしいサッカーをたくさん経験することが重要であり必要な事だと私は思います。

 

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