頑張れ。人間は考える葦(あし)である 〜言語化することの大切さ〜

サンビスカス沖縄/サッカー教室/幼児体育指導/保育園巡回指導/サッカースクール

大城 充幹(サッカー協会公認B級コーチ)

感覚でプレーをしていた高校時代

「おーい、あと5メートル高い位置でパスを受けなさい!」

アオアシという漫画を久しぶりに読み返していたら、

そういえば高校生の頃、ある指導者の方からそんな指示をされたことを思い出しました。

 

そのような指示は、いままで言われたことがなかったので、

そのときの僕は、頭のなかで

「5メートル?5メートルパスを受ける位置を変えただけで何が変わるのか・・・。パスを受けることができたからいいんじゃないか」

と思ってしまっていました。

 

このときの「パスを受けることができたからいいんじゃないか」という考え、そこから分かることは

そのときの僕は、ただ感覚でプレーしていたということなんですよね。

 

 

月日は流れ、僕はサッカースクールのコーチとして、サッカーを指導する立場となりました。

それからサッカーのことを勉強するようになり、そして「位置的優位性」という言葉を知りました。

これはサッカーのなかで、試合を優位に進めていくためにある4つの優位性のなかのひとつです。

ほかに、「数的優位性」、「タイミングの優位性」、「共有認識による優位性」という言葉があったりします。

 

位置的優位性とは?

サッカーの試合で、コートのどの場所に自分が位置するかによって、相手の攻撃や守備を、機能させないようにすることもでき、相手よりも優位に立って試合を進めることができることです。

 

・攻撃:味方のパスを受けることができ、なおかつ相手が守備をしづらい、ぎりぎりのポジションをとるなど。

・守備:守備の位置を高くとり、オフサイドというルールを利用して裏のスペースを消して、よりインターセプト(パスカット)しやすいポジションに入るなど。

 

そのような位置を取ることです。

 

一つ一つを言葉であらわす

何を言っているのか難しいと思いますが、

伝えたいのは、

 

サッカーの場面で自分がパスを受ける位置ひとつにも、「なぜこの位置が良いのか?」などその理由を言葉であらわすることができる!ということです。

 

そして、そのプレーのひとつひとつを、「なんとなくこの位置がいいと思ったから」という感覚だけで終わらすのではなく、

たとえば

「この位置に立つことで、ボールを持っている人も、自分のマークの相手もみることができ、なおかつパスを受けると同時に、相手を置き去りにできると思ったから」

と言葉であらわすることがとても重要ということです。

 

文章のはじめに紹介した「アオアシ」という漫画は、

自分の本能や直感、感覚だけでプレーしてきたあらけずりな高校生の主人公がプロのサッカー選手を目指すお話です。

 

そのなかに

「頑張れ。人間は考える葦(あし)である」という言葉が出てきます。

 

これは高いレベルに身をおいた主人公が、なかなかプレーが上手くいかない中、たった一回だけど素晴らしいプレーをし、「あのプレーは偶然だったのか?」とそのプレーについて考えていたことを聞かれた時に、

「正直、自分でもなんでできたか、よくわからない。」と答えた主人公にたいして、おくられた言葉です。

 

自分の考えを言葉にして伝える

頭のなかでは浮かんでいることを整理できずに、自分の言葉で伝えることができない主人公に、目の前に次々と高い壁が立ちはだかります。そして、自分の無力さを痛感する日々が続きます。

 

それでも「考えに考えに考え」、自分のプレーを言葉にすることの重要性に気づいていきます。

 

そうしていくと、次第におぼろげながらもプレーのときに考えていたこと、感じたことを言葉にすることができるようになっていきます。

そして、言葉にすることができるようになっていくと、どんどんどん成長していきます。

 

このようにサッカーにかぎらず、自分の頭のなかにあるものを言葉にして伝えることができる能力は、これからの時代人生を豊にしてくれる一番重要なものになると思います。

 

そのことを意識して、子どもたちとの関わりを大切にしていきたいと思います。

 

 

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